○ハゼの飼育方法
1.準備編
ハゼ(マハゼ)の飼育に必要なものは次の通りです
水槽(30cm〜) | 水槽ははじめは小さめで40センチ水槽が良いと思います。大きいものほど良いのかも知れませんが、 メンテナンスが大変です。ろ過装置、ヒーターセットで3000円〜4000円くらいかな。 |
ろ過装置 | ハゼを複数飼う場合には、ろ過装置は必ずいります。水質が低下すると、不安定になります。 水槽とセットになってます。フィルターの予備も必要ですね。 |
ブク | エアレーションもあった方がよいですね。特に2匹以上で飼う場合にはすぐに酸欠になります。 2000円もあれば静音のものが買えます。静音性は大切ですね。 |
ヒーター | 春先、秋は朝晩の温度差が大きいので、一定温度に保つためにヒーターはあった方がよい でしょう。水温が下がると病気になりやすくなります。水槽とセットになってます。余裕があれば、 サーモスタット(温度を調節できる)を買った方がよいかも。ちょっと高いですが。 |
温度計 | ヒーターが壊れたときにこれがあると分かります。また、健康管理の面でも水温チェックは欠かせません。 |
蛍光灯 | 特別必要というわけではないのですが、まあ、雰囲気ですね。あと、ハゼは視覚で餌をねらうので、 餌をあたえるときには明るくしてあげる必要があります。これはなくても大丈夫でしょう。 |
隠れ家 | ハゼは普段、巣穴を作ってその中に隠れてすんでます。ですから、巣穴になるようなものを 用意してあげると、ハゼ達も安心するようです。 |
砂 | できれば、泥か粒子の細かい砂を底に敷くと良いと思います。ただ、粒子が細かい砂は高いです。 |
スポイト | これは余った餌を取り除くのに必要です。あると非常に便利です。 |
網 | ハゼを別な場所に移すときとかに使います。これも用意しましょう。 |
塩 | 少し水に混ぜるとハゼが喜びます。 |
水 | 水道水であればカルキ抜きをした方が良いかもしれません。うちは川崎ですが、カルキしなくても元気です。 |
必要なのはこんなところでしょうか。あとは、近所の川でハゼを捕獲してきて下さい。捕獲方法は釣りで大丈夫です。
ただ、できれば、延べ竿で釣った方が魚のダメージは少ないと思います。投げだと、結構ごりごり引きずってしまうので。
まあ、うちにいるハゼのうち数匹は投げで釣ったものですけどね。
注意! 初めのうちは相談できる熱帯魚屋と話しながら準備しましょう。で、魚を入れる2週間くらい
前から水槽を スタートさせた方がよいと思います。
2.はぜ投入編
そうしたら、次にハゼを水槽に入れましょう。
40cm水槽であれば、2匹くらいがちょうど良いでしょう。ハゼは縄張りを主張する魚なので、多いとけんかします。ただし、
マハゼに限って言えば、ちゃんと隠れ家を多数用意して、障害物をあちこちに置いておけば、もう少し多くても大丈夫のよう
です。今年は5月くらいから飼い始めていますが、途中死んでしまったりした子もいたのですが、今現在7匹を40cm水槽に
入れてます。明らかにオーバーしているのですが、ついつい食べるには小さい子達を入れてしまってたら、こんな状態になっ
てしまいました。
ハゼの数が多いと
1. 水槽がとても汚れる (排泄物、餌の残り等)
2. けんかしやすくなる
2については隠れ家を造ればいいし、テリトリーを主張する魚の割に意外と穏やかなので、ストレスになりすぎることはない
らしい。大体ボス1匹にその他という別れ方をします。ボス用の隠れ家を準備すれば、その周辺以外は問題ないですね。
しかし、1の問題は重大です。以前4匹で飼っていたときには半月〜1月に1度くらい水を半量入れ替えていましたが、現在
7匹で飼っている水槽では1週間に1度のペースで水を交換しています。
水質が悪いと、とたんに食欲がなくなり、精神的に不安定になります。水温は25度くらいがハゼには良さそうです。
もう少し低くても良いかもしれませんが、低すぎると病気になります。また、水温が1日の間で大きく変化するのが一番のストレス
のようです。気温の変化が大きい季節にはヒーターを使いましょう。
3.日々の管理編
毎日の管理が大切です。
まずは餌ですが、餌は基本的に保存が効くものが良いでしょう。そのなかでもお勧めなのが、冷凍赤虫です。冷凍庫保存ができる
ので、まとめ買いが可能ですね。ハゼも大好きです。ちなみに、初めてハゼを飼い始めたときには釣具屋でミミズを飼い続けてました。
しかし、うちのハゼはグルメである日途端にミミズを食べなくなったんで、赤虫を与えました。で、ペットショップにも赤虫がないか
探したところ、冷凍赤虫が置いてあったんですね。今ではこれが主食です。たまに釣りで余ったミミズやジャリメを与えます。特に
ジャリメは大好きですね。青イソメは与えた次の日に何度かハゼに死なれているので、それ以来与えてません。あと、喜ぶのは
エビです。むき身で小さくしてあげるのがコツです。
餌を与える場合の注意は
1.少し余る程度の量を与える (残りは回収する)
2.与える時間を決める
3.寝る前に与えるときには寝る1時間くらい前に与える
餌は余れば水を汚してしまうので、与える量を考えましょう。また、与える時間を決めてあげた方が良いと思います。
うちは朝・夜2回です。また、ハゼは餌を目で確認して食べているので、夜与えるときには電気を付けて与えましょう。
暗い状態から電気をつけると、状況を理解するまでに数分の時間が掛かります。あらかじめ電気をつけておき、それ
から与えましょう。そして、餌がなくなるのを確認してから消灯しましょう。
餌やりはとても楽しいです。慣れてくると、自分の姿が見えた時点で餌をほしがり、ダンスをます。その姿を見るたび
についつい餌を与えたくなるんですが。
水の管理については、
通常、2週間から1ヶ月に1回水槽の水を半分入れ替えると良いですね。水質の低下はハゼにとって良くないことだらけです。
水の交換にはバケツの他に灯油ポンプがあると便利です。灯油ポンプもバケツも100円ショップで売ってますから、専用なもの
を用意しましょう。特に、バケツは他の掃除に使っているのと兼用にするのは止めた方が良いです。洗剤が残っているとハゼは
死んでしまいます。また、灯油ポンプ意外に便利なホースがペットショップに売ってますので、そちらを利用しても良いですね。
入れ替える水は少しずつ入れましょう。また、水温もそこそこの高さにしておく必要があります。また、ろ過装置のフィルターも
適度に交換しましょう。ただし、水の交換とフィルターの交換は同時にしない方が良いらしいです。なぜなら、フィルター内や水
の中にはハゼの排泄物を分解する微生物が住んでいるからです。
最後に、
マハゼの寿命は基本的に1年です。春先に生まれて、1年後の夏前に死ぬのが普通らしいです。ただし、成長が遅く、
産卵行動ができなかったものは2年生きるらしいです。そのつもりで飼ってみて下さい。彼らの行動に癒されること
間違いないですよ。